建築は、都市にちりばめられた文化の遺伝子です。建築を創る人たちの夢や工夫、使ってきた人たちの心遣いが随所に現れ、これらの人たちの思いが建物を使うことを通して未来につながり、私たちの生活を裕かにしてくれています。
私どもは、歴史を受けとめ、現代の知見を交えて未来につなげる建築の実現を目指しています。また、理屈抜きに美しいとか、心地良いとか、楽しいと感じていただける建築の実現を目指して設計に取り組んでいます。
今日の日本には沢山の素晴らしい技術があふれています。私どもは、そのような日本の技術資源をフルに生かして、様々なお客様のニーズに応えながら、快適で美しい建築を創りたいと考えています。そして技術の集積である建物を、文化を担う建築として完成させたいと思い、建築の設計に取り組んでいます。特に、自然エネルギーの利用、省エネ、健康建材、生態系への配慮、緑化、免震、耐震、長寿命化などの分野で、知識や経験を集積しています。
誠実なコミニュケーションを心がけて、ニーズや諸条件の適切な把握に努めてい ます。特に一般の方々(建築について素人の方々)のお話を慎重にお聞きして、誤解や欠落が生じないように努めています。委員会など多くの方々の知識を集めて設計をまとめる経験も重ねてきました。
機能を追求し、新しい技術を駆使した建物は、しばしば見た事もない姿になります。それは初めて見る人にとって驚きであったり、感動であったり、嫌悪であったりします。しかし時と共に目がなれると、造形や空間の良し悪しが分かるようになります。その時にも良いと感じさせる建築が本当に良い建築で、文化を担うに相応しい建築です。我々はそのような建築の実現を目指して研鑚を重ねています。