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Copyright © Mitsuo Matsuoka
南地区市民活動センタ−
設計:白江建築研究所
構造:佐々木構造設計事務所
設備:輝設計 
電気設備:青田電気設計事務所
施工/建築:島村工業、金子建設
積算:川邊雅嗣
機械設備:堀田設備 
電気設備:松山電設
市役所の出張所及び公民館の複合施設。国道とバイパスに挟まれた交通の要衝に立地する。

バイパスに対してはハイスピ−ドの車両から一瞬で意識できる造形、国道に対しては自転車や歩行者のゆっくりとした速度で楽しむ柔らかい造形を採用している。

この地域の農家の庭の構成に習って、緩やかに囲まれた中庭を設け、騒音や埃から守られた屋外空間を確保している。中庭を作るために建物を敷地の外周部に配置しているが、洪水に配慮して盛り上げた敷地であるため、歩道への圧迫感が懸念された。

このため屋根の角を丸めて建物を低く見せている。この曲線的な造形を建物全体に応用して、緩やかな曲面に覆われたデザインにしている。この造形は、コンクリートの耐久性向上を目的として採用した金網を型枠に用いる工法により可能になったが、直線が作りにくいこの工法の特性を生かした形でもある。

この工法は、金網自体が型枠であると共に、躯体の表面を拘束して、ひび割れを防止するため、南洋材を使ったベニヤ型枠が不要であり、コンクリートの耐久性向上や漏水防止効果があるため、2重の意味で環境に良い工法である。

植栽土をフィルタ−として用いた中水システム、逆転運転可能な水蓄熱システムなどの、当時としては先進的な省エネ省資源設備を持つ。一般便所内に多目的ブースを設けるなど、バリアフリー/ユニバーサルデザインにも先駆的な対応をしている。

新建築 1996年 4月号掲載
日経アーキテクチュア1996年3月25日号掲載
日経アーキテクチュア1997年1月13日号に曲面屋根工事に関する記事掲載
建築設計資料「コミュニティセンター2」に収録